着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

男物 事例35

奥さんの付下げが男物に


リピーターのお客様です。
相談にやって来られました。『これやったら、仕立て直しても着れるやろ!』
今回も奥さんの許可を貰い、タンスの中から、仕立て上がった付下げ着物を一枚、持って来られました。男物着物に仕立てます。着物が大好きなお客様です。話のやり取りをしていても大変、大阪独特の気さくな方で、応対に出た者を笑い飛ばしてくれます。お客様のサイズ表はこちらでひかえてあります加工と仕立てについてですが、『着物染み抜き専科』で、この付下げを全て解いて、今回は洗い張りはせずに湯のしとスジ消しをしています。
仕立ての注意点としては、裄巾の寸法を出来る限りいっぱいに出します。どうしても袖巾が必要な時は足し布をする場合もありますが、この着物の様に袖の柄が身頃と続いていたり、柄がこの様にハッキリしている時は柄を足す方法もあります。内揚げが多くある時は、着用時に帯の下から見えない様に工夫して仕立てます。