着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

舞台衣装

着物(舞台衣装) お仕立て事例 - 振袖地から


振袖で舞台に映える柄を選んでお仕立ての注文がきました。お気に入りの役者さんにプレゼントする男物着物です。ラメの入った縮緬の生地で柄は牡丹文様、奈良時代に中国から伝わった詩歌や絵画の題材に現代でもよく使われる文様です。
仕立ての注意点は男性が着用するため肩巾と袖巾を足した裄丈がとても足りません。右袖の足し布は下前表のオクミの生地を使い、左袖の足し布は掛け衿の生地を使いました。(身頃、袖を継いだ布、両袖、おかしくないようにちゃんと柄合わせをしています。)(1、2、枚目の写真)
下前表のオクミを右袖の足し布にしたため、オクミが無くなりましたので八掛けのボカシ(3、4、5、枚目の写真)を利用して、下前オクミに使用するという具合に色々工夫が大変ですが出来上がりを楽しみにお仕立てをしました。両袖の形も変わってます。
柄の雰囲気を崩さない様、こちらも大変苦労しました。

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