着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

舞台衣装

男形舞台衣装


特別注文、生地から選んで、手書きの作家さんにフクロウの絵を描いて貰った白地の訪問着です。
役者さんが自らの注文です。
なぜか分かりませんが生地の巾がキングサイズではなく並み幅で、この訪問着は作られています。
着丈も4尺2寸5分と長いです。着方がこのまま着流しでも、女性の様に腰ひもで着丈の長さを調整して、お端折りを作って帯をしても舞台で舞う事が出来ます。
この着物の衿下、褄下は標準の男性のサイズで男物着物に仕立てています。
裄寸法ですが、2尺1寸8分なので、並み幅では着物の布巾が、ぜんぜん足りません。
裄の肩巾は生地の巾で対応出来ますが、裄の袖巾は袖の振り側を生地を継いで、お客様のご希望の裄寸法に仕立てました。
この訪問着は白地とフクロウの絵柄だけの、シンプルな着物です。衿の部分も白地、袖の部分も同じ白地なので、掛け衿部分を袖の巾の足し布に使っています。繋ぎの部分は近くから見れば分かりますが舞台で舞う時は分かりません。男形舞台衣装を綺麗に仕立て上げました。

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