着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 現代風友禅振袖


生地は綸子の桜模様の総柄京友禅の振袖を仕立てました。
振袖の柄付けは、衣桁に掛ければ一枚の絵になる様な華やかな模様が振袖本来の柄付けです。身長・バストとヒップ、腕の長さから、仕立てる寸法を割り出し、背中心・袖付け・上前に下前・衽、その他全てに細かい部分まで柄合わせをして、着姿が美しく見える様にお客様サイズに仕立て上げます。
振袖の着方も時代 と共に変わっています。昔になりますが、振袖に下着を重ねて着ていました(十二単の名残の様に)が、動き難いとか、着ていて重いとか、着物を2枚着ている様な感覚で窮屈など、不都合が起こり、次に考えたのが下着を長襦袢という薄く軽い生地の物で代替えする、振袖には見せかけ比翼(十二単の名残の様に)を衿、袖口、衽、裾に付けて、動きやすく、暑くもなく、豪華に見える様に変わり ました。
最近では振袖には比翼なども付けなくなり、衿に華やかな伊達衿を付けただけの袖の長い着物の様に変わりました。個人的には振袖の見せかけ比翼が動きやすく、豪華に見えますし、写真を撮るにしても、比翼の色によっては艶やかに写りますし、お薦めです。

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