着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 幾何学文様の女物浴衣


幾何学文様は、直線や曲線、点や面、三角や四角などを抽象的に文様とした個性的な絵柄です。
この様な抽象的な絵柄の柄合わせはある意味で仕立てた人のセンスが問われます。柄合わせに苦労します。少しでも、お客様の希望があれば仕立てやすいのですが、お任せの場合は色々と思案する時間が長くなります。
今回はまず、背中の柄を見ます。背、特にお尻の辺りで柄同士が重ならない様に気を付けて仕立てました。前身頃では上前身頃と衽(裾から1尺5寸から1尺7寸あたり)と上前胸元がポイントになるように柄を置きます。袖は後身頃と後袖で、柄がぶつからない様にします。この浴衣は紺色の四角い大きな柄がよく目立ちますので、左右にこの柄が並ばない様にも注意しながらも仕立てています。

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