着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

映画のワンシーンのような着物の仕立て


パーティーで話題になりそうなユニークな付下げ着物を仕立てました。
着物もシックな色調が多くなるこの季節、大勢の人が集まる披露宴やパーティーには、温かみのある明るい色の着物で出席して、さりげなく華やかさを演出して、好感度アップしましょう。

今回の着物ですが、生地は綸子地に唐草の地模様で、地染めは温かみのある明るいクリーム色に染め、これをスクリーンに見立てて、着物の上前裾前後には、お出かけしようと部屋に急ぎ、移動中の婦人に、一緒に連れて行ってとロングドレスの裾を引っ張って、せがむトイプードルの微笑ましい場面、着物の左前袖には、着替え中の婦人のセクシーシーン、そして左後袖と身頃には、真っ白なドレスでエレガントに正装し、帽子の垣間から一際、映える真っ赤な口紅で外出する美しい婦人(どこか楽しそうに映っています。)を写実的にコミカルに表現。 それを日本伝統の染め技法、濡れ描き技法による柔らかい感覚の色ボカシで表した付下げ着物です。
まるで映画のワンシーンを思わせます。

今回の仕立てについてですが、着物の柄が、大きくシンプルなため、少しでも柄のバランスがズレてしまうと着用時も綺麗に着こなせません。
仕立てで柄の出し方に気を使いました。着用時のことを考慮し、上前の柄を出来るだけ前身頃の中心に来るように仕立てました。

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