着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

男児の宮参りの晴れ着


出産後、一ヶ月経つと近親者の婦人が赤ちゃんを抱いて、産土神(うぶすなかみ)に参詣する風習があり、そのときに上から掛ける華麗な一つ身長着で、羽二重地やちりめん地の五つ紋付、友禅で下に無垢の下着を重ねるもの(男児の宮参り着物) を七五三の時、5歳男児の羽織に仕立て替えました。
家紋の名前は丸に横木瓜(まるによこもっこう)とか、丸に木瓜といいます。
5歳男児の着物は、羽織を羽織ってると着物の背中の柄が見えません、羽織を最初から無しにするにしても、今度は袴(はかま)で着物の背中の柄が見えません。なので、このお客様はこの宮参りの晴れ着を全て解き、湯のし(着物染み抜き専科)をして、羽織に仕立て直ししました。
羽織に仕立て替えることによって、背中の柄(今回は兜(かぶと))が、七五三の時に羽織として豪華に映えます。

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