着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

小紋を四つ身に仕立て


ご本人の小紋着物を娘さんの三歳用の四つ身きものに仕立てて欲しいとご相談を受けました。
綸子のキラキラ光の加減で光沢ある生地。菊・牡丹・椿・杜若・桜楓などお花尽くしの文様の着物です。まず、着物を解いて今回は湯のし(洗い張りや染み抜きなども出来るのですが、お客様一人一人ご希望が違います。)をして、仕立てに掛かります。この着物にシミや色ヤケがありましたが、シミや色ヤケを縫い代に隠したり、四つ身を着ても目立たないところに裁ち合わせでシミや色ヤケをごまかしたり、柄合わせで、 少しの色ヤケが仕立て上がって四つ身を着ても判らないぐらいなのか、など色々な事を考慮して子供の標準寸法に仕立てました。この子供もの四つ身着物には、娘様が成長されても、その成長に合わせて仕立て直せる様に縫い代や揚げをたくさん取ってあります。そのことをお客様にお伝えすると大変喜んで頂きました。ご本人の小紋着物を幼少から成人まで娘様が着られる。親子の素晴らしい思い出になります。

←前の事例次の事例→