着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

男物 事例24

男物大島紬アンサンブル


用布には、普通サイズとキングサイズがあります。今回の男物は大島紬地の普通サイズの生地で着物と羽織を仕立てました。藍色に染めた藍大島紬です。
最近、羽織と着物の色合いや絵柄を変えてお洒落に着こなしている男性の姿をよく見かけます。みなさん、良くお似合いです。男物着物は着用した時に帯で隠れる位置に揚げをして、対丈にして仕立て上げます。袖は女物の様に振りが無く、人形にして縫います。男物の衿は棒衿にするのが特徴です。羽織丈は着用時のバランスを考えて、着物の着丈、マイナス1尺3寸で仕立てていますが希望によって対応します。最近は少し長めの羽織丈が多いようです。
羽織の裏地はスベリの良い羽二重、綸子、アセテート等を使い、裏地(肩裏)の絵柄は、風景画、動物画、吉祥文様画などです。裄の長い方は着物、羽織共、袖に足し布を縫い付けて袖巾を長くすることが出来ます。