着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

羽織り

大好きだったおばあちゃんの羽織


形見分けの着物や羽織をたくさん持って来られました。仕立て直しの注文です。
そんな内の一枚です。『おばあちゃんのこの羽織を自分サイズの羽織に着られるようにしてほしい。今使っている肩裏も思い出があるのでそのまま使用して仕立ててほしい』とお客様のご希望です。
お客様にとっては大変大事な羽織なのだと感じました。仕立ては【伊藤和裁】で、すべて、お任せいただきました。身長166センチのお客様のサイズに仕立て直すと言っても、昔の羽織です。布巾も短い、と言う事は裄も出ない、祖母様の時代の方は小柄な方が殆どなので、羽織丈も当然短い、それでいて、その裏地にも思い出がある、今回はいろいろと書きませんが、たくさん工夫してあります。仕立てながら出てきたアイデアも取り入れています。小柄なおばあちゃんの羽織を、羽織丈、肩から2尺6寸、裄丈、1尺8寸2分の現代の羽織に仕立て直しました。せっかく工夫して仕立て直したのですから、この子にはもう少し役に立ってもらいましょう。

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