着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

羽織り

七分丈の羽織


今の時期、丁度、3月の下旬辺りに着用する羽織です。膝下辺りの羽織丈で冬のコートを脱いで、帯付けで出かけるまでの間に羽織るのに丁度いい上着です。
今は七分か八分の丈の羽織が流行りです。町でよく見かけます。丈の長い羽織にするには、羽尺地では二丈七尺~八尺の長さしかないので、裏地の肩裏が長めでないと出来ません。
三丈物の着尺地ぐらい長さがあると、もっと綺麗に仕立て上がります。羽織紐は共紐でしないで、サンゴや共紐にビーズと付けたりして、ロング丈の羽織をお洒落っぽく見せています。
羽織の裄は着物より二分ほど長くし、最近の方は腕が長いので、手首の踝辺りに合わせて仕立てます。これだけの着丈があるので、衿が切れていないですし、羽織を楽しんでから、工夫をすれば、羽織からコートに仕立て直せます。

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