着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 文箱の黒留袖


黒留袖比翼付きを仕立てました。紋入れ湯のしは着物染み抜き専科でしています。
着物の裾に広がる絵柄は平安朝の蒔絵の小箱を文様化した器物文様です。着物の文様を構成するのになくてはならないエ霞の自然文様も描かれています。
黒留袖は下着と二枚重ねで着用するものが正式ですが、着物に比翼を付ける仕立てが殆どです。
仕立てについてですが、付け比翼仕立てにも袖は丸袖と部分袖があり、丸袖は表面と同じものを寸法を控えて作り、袖裏に綴じ付ける部分袖は袖口と振りだけに比翼を付けて仕立てます。
私どもでは裾比翼を5分上げて絎け付けて、着用時、裾から出てこない様に仕立てています。

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