着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 和服の凄いところ!


お洒落着に良く見られる文様です。縞【シマ】と言います。単純に線が並行しているだけなのに、線の太さや細さを使い、様々な変化を着物で表現します。今回の縞文様は鰹縞と呼ばれている文様です。鰹の体色が背からお腹にかけて、だんだんと薄くなっていくように、濃い色から薄い色へと変化をつけた縞のことをいいます。鰹ぼかしとも呼ばれています。
柄合わせは縞の濃い部分が深みのある菖蒲色、この色が着用した時に目立つように追い裁ちにしました。仕立ての注意点はお客様のご希望が現在、身長153センチ(4尺2寸)です。後々に身長168センチ(4尺5寸)の寸法に仕立て直しが出来るように工夫して仕立てて欲しいとの注文です。身頃はもちろんですが、身揚げとして寸法を残します。衽丈ですが身頃の揚げの位置に衽にも揚げをして丈を残し、衿も衿先で縫い込みます。すべて、身長168センチの寸法を基準にして裁ち合わす事が必要になります。こんな事が出来るのが私どもの持ち味です。

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