着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 死に装束の仕立て


死に装束とは故人に納棺前、着せる着物の事です。現在は葬儀屋さんで用意されるものを使いますが、時々、死に装束のお仕立てをさせて頂く事があります。
その一例です。単衣着物の様に仕立てますが、お袖の丸みは作らないで角にします。衿の形は男物は棒衿、女物はバチ衿でそれぞれ力布はしません。腰紐が必要という方には、5尺内外の長さで紐巾2寸のものを共布で作り、一緒に納めております。着丈は対丈で、足が隠れる少々長めの寸法にします。縫製は縫い始め、縫い終わりは故人の魂が抜ける様にと玉止めしないでお仕立てをします。
私どもの 和裁はその様に教わり、今もこの様に仕立てております。

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