着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

仕立て直し

男物着物を男物着物に


私共のところには、色んな仕立て直しの問い合わせ、相談が来ます。
お客様の着物を娘さんの七五三用に、おばあちゃんに買って貰った振袖を結婚披露宴の振袖の裾引きに、お客様の振袖を娘の成人式に、などなど女性の方の問い合わせ、注文ばかりです。
今回はお父様の着物をお客様(息子さん)の着物に仕立て直しの依頼です。『この着物の身巾直しをお願いします。』と私共の店に遣って来られました。色んな話しをしながら、この着物はお父さんから頂いた物で、直して着れる様にしておきたいとのご希望が分かりました。
この着物の寸法、その他を見させて貰い、お客様のサイズも測らせて貰い、身巾だけ直しても、ちゃんと着れない事がわかりました。 (裄の部分は地衿分を袖巾の足し布を利用して、《下段中央写真》お客さまのご希望寸法になりました。)白地の着物で汚れが沢山目立っていましたので、このままでは着れません。そんなことも兼ねて、洗い張りと仕立て直しをさせていただきました。
裄を出すのに衿分の生地を使ったので足りなくなった衿のところは目立たない下前の衿先に足し布をしてごまかして(下段左写真)、仕立てています。

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