着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

お宮参り着のオリジナル仕立て


お子さんが生まれ、お宮参りに着せた既製品のカブト・カタナ・扇に太鼓の勇ましい模様の一つ身の初着です。家族と一緒に写真を撮った記念の着物です。
5年後、今度はこのお宮参り着とお召しの生地を使って、5歳用男児用七五三の羽織と着物を私共のオリジナル仕立てにしました。なぜ、この様な仕立てをするのかはこちらをご覧下さい。
まずは黒っぽいお召しで男児用の着物を仕立てました。それは羽織を仕立てる時に、この着物寸法に合わせる為です。お宮参りの初着の着物の紋をそのままに5ツ紋入れ絵羽織に仕立て直しました。本来なら、四つ身羽織の寸法の大きさは、とても身巾が狭い為、マチ巾・肩巾で足し布を入れてお宮参りの初着を七五三の羽織に仕立てます。一つ身で肩巾がせまい為、身頃に足し布をしていますが、その足し布の縫い目が肩上げの中に入り、目立たない様に工夫をしております。(柄付けによってはマチの布をヒモから取る場合とオクミから取る場合があります。)

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