着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

仕立て直すことで色無地に贅を尽くしました


お電話で、問い合わせを頂きました。『大人用着物から子供用被布と着物に仕立て直しをお願いします。』
翌日に、お着物が送られてきました。
荷物を開けますと着古した色無地が一枚と手紙が同封されていました。
その色無地は、薄いオレンジ色。日本色で表現しますと『撫子色ナデシコイロ。』 日本女性の代名詞『大和撫子』のその撫子色です。
その時の色彩や色調は、その時代の世相を反映します。
ハッキリとした色彩が主流の現代着物にはない優しさに落ち着いた色使い。
今回の着物は、より、日本らしさのある新鮮な印象を与えてくれます。
そんな色に染まっている色無地。
綸子地の生地に地模様のアクセントが施されています。
地模様は、紗綾形地紋サヤカタジモンに菊と蘭の文様を散らしたもので、嘗ては、女性の慶事礼装用の半衿は、紗綾形地紋と決まっていました。
この色無地を着丈73センチ、裄丈37センチの女児三歳児用の被布と着物に仕立て直します。
被布は、着心地が良く、着くずれが目立ちませんので、三歳のお嬢様には、ピッタリの七五三ルックです。
今年の秋の主役は、お嬢様、可愛くて、個性的な七五三ファッション。主役の日のドレスアップ作戦です。
光沢のあるエレガントな色無地。どんな思い出があるのか?無邪気に装うお嬢様に、お母様も感慨深くなるかもしれません。
色選びにセンスが問われる色無地ですが、今回は、子供用の被布と着物をお揃いに仕立て直すことで補ってくれています。
可愛らしさとお洒落心が香る晴れ姿です。

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