着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 男女ペアの女性用浴衣


全く同じ浴衣地の反物二反を使って、女物と男物浴衣を仕立ての注文を頂きました。女性のお客さまからのお問い合わせ、御注文です。京都のお客様です。
浴衣を仕立てる前に届いた反物に折りキズ、色ヤケ、シミや汚れがないかをチェック します。これら等があればお客様に連絡して、支持を仰いだり、アドバイスや相談したりして作業を進めます。『折りキズ、シミ、汚れなどは寸法を割り出して縫い代に隠したり、着用した時に見えにくいところに持って来るように工夫します。』
次にすることは、お客様のご希望通りの寸法に出来るが実際に見積もります。ここでも、出来ない場合はお客様と相談して、 どうするか、相談、アドバイス等をして作業を進めます。
今回の浴衣地は松葉を菱に模った文様に根笹を散りばめた小さな模様です。浴衣全体(背・脇・袖付 け)に根笹の絵柄が横に並ばない様に注意し、オクミ、上前の柄が裾から肩に上がる様にも、寸法割り出し、そして裁ちをしました。男女ペアの浴衣の仕立てなのでこの二枚の雰囲気に違和感が無いようにも気を使って仕立てています。

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