着物 仕立て・仕立て直し - 伊藤和裁

着物 仕立て事例

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黒地で花菖蒲柄の浴衣

近年、浴衣は、浴衣表地と帯と下駄ゲタの三点セットで、それも安価な価格で売られています。色、柄も多種多彩で、色んな年齢層の方々から好評を得ています。しかし、浴衣に対するいろんな知識や情報がSMSなどから、すぐに簡単に入り、既製品の浴衣は、ほとんどがミシン縫製で、着姿や写真撮りに大切な柄合わせの事は、あまり考えずに浴衣の形にするだけの仕立て上がり品が、ほとんどなどの情報を知り、自分のサイズに合った、きちんと柄合わせされた浴衣をお誂え仕立てするお客様も、 年々、増えてきています。
今回のお客様も、私どものホームページを見て、お問い合わせ、仕立ての依頼を頂きました。
真夏の夜に似合うシックな大人の浴衣です。仕事着にされる浴衣、落ち着いた黒地に花菖蒲ハナショウブの花姿が沢山描かれている凛とした浴衣です。
植物文様の菖蒲の描かれ方は、花や花姿、単独で描く場合と別の文様に取り入れられて描かれる場合とがあります。
今回は、花姿単独で浴衣全体に型染めで描かれています。実際の菖蒲の葉には芳香があり、その香りが邪気を払ってくれるとされ、菖蒲と勝負の掛け言葉も相まって、昔は、武家や商人、今は、商売などをされている方、プロと名の付く職業の方々に好まれいる文様です。
そんな文様の浴衣を長身のお客様がお召しになられると見る人が涼を感じる様に柄合わせをして、仕立ててあります。
今も昔も、浴衣は丈が短く、三丈一から二尺の物が多い様で、四十代までの方々は、身長、手足が長く、柄合わせには苦労させられます。私どもでは、柄合わせに気を使い、一枚一枚、丁寧に手縫いで、お仕立てをさせて頂いております。
三十代のお客様、真夏の夜の月光にも映し出され、夜に咲き誇る黒地に白の型抜きの花菖蒲の浴衣、心地良い綿の肌触りと ひる返す袖、そして、綺麗に柄合わせされて仕立てられた浴衣姿がご商売に役立って頂けたらと思います。

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