着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

親子の浴衣の仕立て


親娘で浴衣の仕立ての依頼があり、2枚の浴衣を仕立てました。その内のお母さんの浴衣です。

夏になると街で若い人の浴衣姿を見る機会がとても増えていました。花火大会に浴衣を着るのをよく見かけます。夏の風情、夏衣の浴衣は、色・柄も現代風から古典的なものまで、オーソドックスなのに、どこか新しい、バリエーションも豊富で色とりどりです。

仕立てたお母さんの浴衣は、明るい藍色に円と線のデザインが、現代の浴衣にない個性を感じさせます。お洒落度の高い大人用浴衣です。
浴衣の定番とも言える藍色の型染めとシャボン玉の様な花丸文様と縞模様が涼々しい印象を与えています。このシックな古典柄を題材にした浴衣は、世界中の色とデザインが溢れる日本で、私たち日本人の目(視覚)を和ませてくれます。曲線的な文様の花丸と直線的な文様の縞、そして、藍色の濃淡二色使いが生み出す魅力的で、日本独特の正統派浴衣を仕立てました。

仕立てについてですが、大小の花丸文様がシャボン玉みたいに飛んでる様に、浴衣全体にバランス良く散りばめ、配置し、柄合わせをしました。お客様からは衿を少し硬めにと言う希望かあり、衿に芯を入れ、通常よりも硬めに仕上げました。衿がしっかりしていると着崩れも防げますが、硬すぎると衿元が添いにくくなる為、その辺りを考慮して仕立て上げます。

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