着物の仕立て

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成人の日に着用する振袖は、ご両親の心情を成人になられる娘様に伝える重要な役割を担っています。

娘様の誕生、健康、成長、安全、等をどんな時も今まで見守ってくれた方々に幸福のメッセージを伝える。 振袖に描かれている様々な文様達には、安心、安全、安泰等の吉祥の意味を持ったモチーフがたくさん用いられています。

今回は、それぞれに赤色、紅色、黒色、緑色の異なった文様の布を様々な形に切り取って、パッチワーク風にした名物裂写し文様が、場の取り（振袖の下地柄）になり、その上に桜、菊、牡丹、楓、松などの身近にあって、可憐な形、強い生命力を文様化した植物文様が、華やかに花同士が競い合い、絢爛な文様の世界に見る者を幸せにしてくれます。

仕立てについてですが、今の若い方は、身長が高く、細くて、腕が長いので、柄合わせを含む ご希望の寸法に仕立てる事は、非常に難しく、かなりの仕立ての技術が必要となります。

今回の振袖は、前身頃、後身頃、衿元、袖付けの柄までもが、綺麗に合わさって、大変目出度い喜祥文様を表現することが出来ました。素晴らしい出来栄えになりました。

着用されるお嬢様のご多幸をお祈り申し上げます。