着物の仕立て
辻が花風の訪問着
日本の豊かな自然と四季の中に煌めく一瞬の光彩を巧みの洗練された感性で鮮やかに映し出した、見事な訪問着です。季節の暖かな日差しに誘われて、披露宴や社交場など、晴れやかな場へのお出掛けが増えるこれからの時期。特別な日にまとう着物は、着る人の美しさを最大限に引き立ててくれる、上質なものを選びたいものです。
この訪問着は、重厚すぎない柄ゆきに仕上げられており、現代の街並みや華やかなパーティーの席でも、軽やかで洗練された着こなしを叶えてくれます。職人のこだわりが詰まった意匠は、前身頃の『道長取り』の構図から始まります。流れるような優美な曲線で区切られたその空間には、幻の染め物とも称される『辻が花風』の繊細な桜模様、花扇模様などの絞り模様が咲き誇り、熟練の染め技法と細やかな『小紋箔』が施されています。数々の伝統技法が贅沢に凝らされ、光の加減で贅沢な輝きを放つ仕上がりは、まさに芸術品と呼ぶに相応しい逸品です。
何よりも目を引くのは、一際鮮やかな青色の色彩です。その澄んだ青は、お召しになる方の表情をパッと明るく輝かせ、周囲の視線を集める華やかな雰囲気を漂わせます。さらに、ベースとなるちりめん地のしっとりとした独特の風合いが、全体の印象を硬くせず、大人の女性らしい柔らかさと愛らしさを醸し出しています。そんな気品と華やぎ、そして着やすさを兼ね備えたこの一枚の訪問着を仕立てました。












