着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

手描き友禅手刺繍黒留袖比翼付き仕立て


黒留袖は、既婚女性の最上位の礼服です。数十年前までは、婚礼の時、御仕度の中には用意されていたのですが、近年では、着用される時点で用意されるようになってきました。
今回の黒留袖は、友禅でエ霞エカスミ、青海波セイカイハ、亀甲花菱キッコウハナビシ、入子菱イリコヒシ、七宝シッポウ、宝尽くしタカラヅクシ、地紙ジガミ、橘タチバナなどの絵柄のほとんどが描かれています。エ霞と重なっている華文と手刺繍で縫っています。

この留袖の絵柄からの内容は、次の通りです。
日の出の松林にモヤがかかり、霞の中から見える太陽が花模様を丸く描いた華文のように映り、青海波や亀甲花菱、入子菱、七宝、宝尽くし、なども織り込み、天上天下の一部の世界を描いています。抽象的な柄ゆきの黒留袖です。まさに礼服にふさわしいお目出度い吉兆文様尽くしの逸品です。

この留袖は、二十代から五十代まで幅広く女性にお召しになれると思います。留袖は常用のきものではありません。着用後のお手入れは、必ずお願いします。
次にお召しになる時、箪笥タンスから出してみると衿汚れや汗シミ、着物自体が縮んでいたりすることがあります。汚れに年数を重ねるほどシミは落としにくくなりますので、早めのお手入れをお勧めいたします。

次の事例→